2008年01月04日

昨秋は研修の嵐でした



皆さま、明けましておめでとうございます。
あいあいネット事務局の長畑誠です。

この「あいあい」ブログも、昨年11月末から1ヶ月あまり、更新できずに新年を迎えてしまいました。実は、あいあいネットのメールマガジンも、なかなか発行できず、読者の皆さまのご期待に沿えず申し訳ないです。理由は何か、といえば、一言でいって、メンバーが忙しすぎて、、、というのですが、まぁ、それって、この日本では理由にならないのですが・・・。

昨秋は10月〜11月にJICA東京の研修が二つ(「アフガニスタン・市民社会との協働による持続的コミュニティ開発」「市民社会活動の促進とコミュニティ開発」)が入って、その準備と実施にてんやわんやでした。また私個人としては、11月〜12月に同じJICAですがJICA大阪で実施された「実践的参加型コミュニティ開発」研修のファシリテーターもやりました。さらに12月にはNGO・JICA相互研修(「コミュニティ開発再考」)のコースリーダーを務め(ファシリテーターとして仲間の功能聡子さんが参加)、同じ12月からは仲間の壽賀一仁さんと一緒にFASID(国際開発高等教育機構)のNGOディプロマ研修2学期(住民主体の開発とNGO)のファシリテーションが始まる(3月まで)という具合で、このところ、海外からの人、日本の人を問わず、研修の企画とファシリテーションをやることが多く、まさに「研修の嵐」といった状態です。

もちろん、あいあいネットとしては、インドネシア(中スラウェシ)の山村と日本とをつなぐ「いりあい交流」や、インドネシアの市民社会とをつなぐ「スマイルりんく」およびその一環としての「西バリ国立公園における住民との協働促進」プロジェクト、それに「あいあいネットマカッサル」の活動等、他にも活発に動いているのですが、そのへんについては、それぞれの担当者(「いりあい交流」の島上宗子さん、増田和也さん、「スマイルりんく」の山田理恵さん、あいあいネット・マカッサルは松井和久さん)からこのブログで報告してもらうとして、以下、「研修の嵐」について簡単にご報告します。
1.アフガンの人たちは、真面目で、楽しい人たち!
10月1日、アフガニスタンから、地方開発やジェンダー問題に取り組む行政官8名(男女4名ずつ)が来日しました。「あいあいネット」がシャプラニールと協力して受け入れに取り組む、「市民社会との協働による持続的コミュニティ開発」(JICA東京)の研修です。彼・彼女たちは、JICAの技術協力プロジェクトのカウンターパート機関の人たちで、それぞれ、首都カブールやカンダハル、バミヤン、バルフという地方で農村復興・開発省や女性課題省に勤めるお役人です。

政府のお役人、というと、なんか堅い人たちを想像していたのですが、皆さん、とてもきさくで、ユーモアがあり、しかも大変積極的に考え、発言し、議論する人たちでした。まず東京で「コミュニティとは何だろう、なぜ必要なんだろう」「コミュニティにとって外部者とは何だろう、どういう入り方をしたらいいんだろう」ということについて実例をもとに話し合いました。アフガニスタンの地方では、コミュニティの中での相互扶助や共同作業が今でも色濃く残っていることを聞き、大変興味深かったです。

Hatagaya Afghan01.JPG

渋谷区幡ヶ谷商店街でフィールドワークをする研修員たち


それから、何よりも現場に行こうということで、沖縄へ飛びました。沖縄の戦後復興の歩みとそこで地域コミュニティが果たした役割、そして戦後の生活改善運動の実例から学ぼう、というのが沖縄フィールドワークの目的です。糸満市では沖縄戦の現実について体験者からお話しを聞き、戦後、米軍統治下で地域コミュニティの人たちが相互扶助を通じていかにして復興・生活向上の歩みを進めてきたか、公民館を会場にして大変貴重なお話しを聞くことができました。また、宮古島では戦後の生活改善運動の実例として、女性たちが果たした役割と、特に「起業」を通じて実際に収入向上に結びつけている実例を見ることができました。

Okinawa Afghan01.JPG

糸満市米須公民館にて


沖縄から戻ると、日本NPOセンターの常務理事や事務局長から、日本の地縁組織と行政との関係、NPOと行政との協働について学んだ後、大変活発に地域活動に取り組んでいる、横浜市鶴見区平安町の町会にお邪魔しました。町あげての大歓迎をしていただき、住民の方々が、全く自力で高齢者福祉(配食活動)や地域安全(下校時の見守り)、地域防災などに積極的に取り組んでいる姿を目の当たりにしました。


Heiancho Afghan01.JPG

横浜市鶴見区平安町町会の美化活動で整備された花壇にて


こうした日本の地域での事例に直接触れることで、研修員たちは、「コミュニティの底力」というものを再評価してくれたようです。行政が上から全てを決めて何かをやるのではなく、地域の人たちのイニシアティブを大切に、自分たちでやれることを自分たちで始めるようにしてもらいたい。そのためには行政としてどう動いたらいいのか、皆さん、大変真剣に考えていました。

最終日、10月22日には8名が帰国後にそれぞれどのような形で日本での学びを活かしていくのか、についての発表会が開かれました。そこでは、それぞれの地域で、コミュニティがもともと持っていた自力の「相互扶助」の営みを見直し、それをさらに発展させる形で活動しよう、という考えが中心となりました。灌漑用水路の清掃、農産特産品の展示会、道路整備といった活動がそれら自主活動の可能性として提示され、帰国後に住民との話し合いを進めていくことが表明されました。

とても元気で真面目で積極的だった8名が帰国してから2ヶ月ちょっと。それぞれの地域で、日本での学びを力に、人々のイニシアティブを引き出す努力が続けられていることと思います。彼ら・彼女らからの報告が待ち遠しいですね。

(以下、次号)
posted by あいあいネット at 17:02 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(1) | 地域づくりネットワーク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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