2007年06月07日

都会暮らしで考える〜地域って何?(2)



私の住む団地の緑も日に日に濃さを増すこの頃、団地の子供たちは新年度のリズムに慣れて、落ち着いた毎日を送っているようです。

さて、私が4回目の役員を引き受けた子供会も、例年通りの活動をスタートさせました。この子供会の母体は地元の公立小学校の校外班です。校外班は、学区域をいくつかのブロックに分け、交通安全や地域の防犯、同じ地域に住む子供たちの学年を超えた親睦を深めることを目的として活動するグループですが、わが団地の小学生とその親とで1つの校外班を構成しています。これに、私立・国立小に通う子供たちと3歳以上の幼児を加えて団地の子供会が成り立っています。

子供の数は年々減少していますが、9年前までは、団地の中に2つの校外班がありました。当時団地全体で小学生は48人、幼児が24人でした(もちろん、もっと前にはさらに大勢の子供がいたそうです)。それが今年度は、小学生が29人、幼児が10人しかいません。この中に兄弟姉妹もいるので、世帯数で見ると28世帯。団地には404世帯が暮らしているので、小学生までの子供がいる世帯は全体のわずか7%です。

それでも子供たちは元気で、悪戯っ子もいれば泣き虫もいる、一人ひとりの子供は昔も今もさほど変わっていないという気がします。変わったのは子供を取り巻く環境や人間関係の方でしょう。でも、車も入らない遊び場がたくさんある、緑豊かな団地の敷地内に子供の歓声が少ないのはやはり寂しさを感じます。

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芝生の中のヘビイチゴ。注目してくれる
子供達が少なくてちょっと残念です。


校外班の主な活動は、4月と9月の登校指導(登校時の見守り)、夏の親睦行事の開催、居住地周辺の防犯パトロール、小学校周辺のパトロールなどです。団地子供会ではこれに加えて、秋に焼き芋大会や木の工作教室を開いたり、階段掃除や敬老の日の記念品配付手伝いなどボランティア活動をすることもあります。

団地の子供会が、私立国立小児童や幼児など公立小以外の子供達を加えたり、他の校外班ではやらない活動まで行うのには、団地というはっきりした地域的まとまりがあることが関係しているようです。地域社会を意識する機会の少ない都会の中で、恵まれた条件であるといえるかもしれません。

自分や子供たちの暮らす地域に自覚的であることは、役員構成の点にも表れています。以前から、他の校外班の世話役は班長副班長だけですが、団地ではこの他に団地子供会としての代表副代表を選び、さらにその下に班員との連絡役として連絡員を置いてきました。

また、最近の傾向として、様々な事件報道に不安を煽られているきらいもありますが、防犯上の不安から地域を意識する人は増えています。さらに、人数が減ったのは悪いことばかりではなく、そのおかげで以前よりずっとお互いの顔が見える関係になり、地域は身近なものになってきました。

こういう状況の中で、今は多くの人が、子供会のような活動を「共同の仕事」「みんなの仕事」と捉え、必要性を感じています。

でも実際にやっていくには悩みもあります。たとえば、職業を持つお母さんが増え、自分の仕事と地域のための仕事の両立に苦労していることです。以前は仕事と家事・育児の両立に悩み、公的制度の整備などで少しは良くなってきたと思ったら(この問題もまだまだ解決したわけではありませんが)、今度は地域活動との両立に悩まなくてはならない。一体どうしたらいいの?とたくさんの人が思っていることでしょう。

なんとなく必要性は感じるけど、都会の暮らしの中で地域って何なのか、本当のところはわからない、私たちはどんな人間関係を作り、どんな「共同」を作っていかなくてはならないのか、展望は見えていません。そのために悩みは深くなる一方です。

地域を専門に研究や活動をしている人や、伝統的共同体が残っている土地に住んでいる人でなくても「地域」を意識し始めた今、私たちが目指すものを明確にしていく作業が求められているようです。

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毎年花の時期を楽しみにしているスズラン
の群生。今年も可愛い花を咲かせました。
posted by あいあいネット at 14:06 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 地域づくりネットワーク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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