2015年06月24日

JICA研修に参加して(学生インターン:大野)



 先月、JICA研修に2回参加させて頂きました。
 5月20日、初めてのインターンとして、JICA横浜に訪れました。その日の朝は大学に携帯を忘れてしまい、連絡が取れないという状態でした。そんな幸先の悪いスタートを切ったわけですが、内心はどのような人に会うのか楽しみな気持ちが勝っていました。その期待通り、研修員の12名の方々は、多種多様の国籍に分かれており、かつ今まで会ったことのない地域の人々ばかりでした。欧米や東アジアの人には、大学でよく会います。しかし、スーダンだとかアフガンだとかマーシャルといった国々の人には、あったことも見たことも今までありませんでした。そんな未知の国々の人しか、今回の研修にはいなかったというわけです。 
 JICA横浜での研修の共通語は英語でした。高校の時の自分の英語の成績は、たしかすさまじく悪かったと記憶しています。去年度の一年間、国際寮という留学生と日本人が住める寮に住んでいたので、英語を話すことに関してはそこまで抵抗はありませんでした。しかし研修員の方々と話していて、やはり自分のボキャブラリーの少なさは痛感しました。英語に関して言えば、大きなカルチャーショックを感じました。それは英語の方言です。アフガニスタンの人はぼそぼそと英語をしゃべり、マーシャルの人は「R」の発音が強く(例えば「ワーク」が「ワルク」になっていたり)、言葉を一度では聞き取れないことが多々ありました。土地柄ではなく個人の癖なのかもしれませんが…。最も分かりづらかったのが、スペイン語なまりの英語だったと思います。コロンビアの人なのですが、スペイン語を話しているかと思ったら、実は英語だったといった印象です。でも、その中でもお互いの言っていることを理解しようとしている姿勢が、自分にとって大きな刺激になりました。

 高校の英語の時には、ネイティブ英語こそ本当に正しい発音であり、それ以外(主に和製英語)は英語ではないと教えられてきました。しかし、今回会った国々では日常的にネイティブでない英語の発音で話されており、それこそがその土地にとって正しい英語であることは変わりはない。そうであるならば、世界に散在する様々な英語をもっと理解するべきなのかなと感じました。つまり、英語は一つの言語ではなく、世界のありとあらゆる所で話されている「The English」の総称であるという見方に変わったというわけです。

 この日にはもう一つ、見方の変化がありました。それは、「コミュニティ」の範囲についてです。私の実家は三つの島が合わさった地域です。それぞれの島は、文化も産業も人間性も異なる三者三様の土地柄を持っています。その中での私の住む島の中にも、いくつかの地区に分かれており、その中にもさらに小集団があります。この全貌を見たとき、どこまでを「コミュニティ」とすればいいのでしょうか。研修員の方々の話を聞くと、どうやら、場合によってコミュニティの大きさは変わってくるようでした。お祭り、学校、宗教、行政…。このように役割が変化すると、コミュニティの形も変化します。つまり、コミュニティという言葉は、その言葉一つを取っただけでは対象を表しきれないというわけです。この見方は、自分の実家の問題を見る上でも、国際協力上での問題を見る上でも、自分にとって重要になるのではないだろうかという気がしています。
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(写真1:上から見た西原。島育ちの自分にとって山に囲まれた町は異様だった)

 5月30日、この日はJICA横浜に前回行った時の研修員の方々と、山梨県の西原で研修を行いました。山梨県に足を踏み入れたのは、今回が初めてでした。西原の地は、山に囲まれた小さな美しい場所でした。地元が島なので、海が見えないで360度山に囲まれることに違和感を感じました。しかし、どことなく落ち着く懐かしい雰囲気でもありました。しかし考えてみれば、自分は土地がすり鉢状になっているというだけで違和感を感じたわけです。それに対して、研修員の方々はもっと違う気候の土地から来たわけですから、もっと大きな違和感を感じたのかもしれません。あるいは、日本に来てからカルチャーショックを感じすぎて、逆に文化的・気候的に同じところの方に敏感になっていることも考えられます。事実、研修員の方々の発言の多くが「自分の国でも…」という内容が多かったように感じられました。

 午後に、研修員の方々とフィールドに出て地元の人と話す時間を取ったのですが、そこで感じたことが一つ。それは、この場所にあと一週間くらい居たいという惜しむ気持ちでした。惜しむということは、その土地の人たちが温かいという証拠だと私は考えています。よく仙台にボランティアをしに行ったり、地方の友達のところに遊びに行ったりするのですが、その時の感覚がまさに西原での感覚と同じでした。そして、地元に帰ってきた時の感覚と一緒でした。
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(写真2:地元の方に質問する研修員の方々)

 将来いつかは、地元に帰ることもあるかもしれません。あるいは、今回出会った研修員の方々の国に行くかもしれません。どのような将来を歩むかはまだわかりませんが、今回学んだことは必ず自分の中で生き続けるのだろうな。そんな学びの詰まった実習になりました。
posted by あいあいネット at 11:05 | 神奈川 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 事務局便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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