2013年02月21日

真冬の研修、無事に終了しました【後編】



◇上越訪問
いすみ市の翌週に訪れたのは、新潟県上越市。
上越はここ数年毎年お邪魔していて、かみえちご山里ファン倶楽部さん(かみえちごさん)の活動を拝見させてもらっています。
ただ、雪のある時期にお邪魔するのは初めてで、一体どんな研修になるのかワクワクしながら上越に向かいましたグッド(上向き矢印)

IMG_5697_640.jpg
こちらは中ノ俣集落の様子。
今年は例年より雪が少ないとの事でした。

初日はまず、かみえちごさんの冬の活動の一つ、「買い物代行配達」に同行させてもらいました。

IMG_5688_640.jpg
寒さと雪対策用にスキーウェアを着込んで、準備万端です。
左の人、怪しいですね(笑)
シエラレオネから来たジブリルさんという方です。
右はアフガニスタンから来たワヒッドさん。
アフガニスタンも冬は雪が積もるそうで、地域コミュニティの共同作業の一つとして雪かきをしているそうです。

お邪魔した中ノ俣集落は商店がなく、車などを持たない地域の方は定期的にやってくる移動販売車で買い物をしています。ただ、冬期は雪の降り具合によっては移動販売車がしばらく来ないこともあるそうで、かみえちさんは頼まれた買い物を地域の人に届ける買い物代行の配達を行っています。

IMG_5699_640.jpg
車が通れない道は頼まれた買い物荷物を手に、歩いてお宅に向かいます。

IMG_5708_640.jpg
しばらく歩いてお宅に到着。
野菜や飲み物をお届けしました。

今回の上越訪問では、かみえちごスタッフさんや地域の方とお話をする時間を多く取って頂きました。

IMG_5715_640.jpg
かみえちごスタッフさんと

IMG_5729_640.jpg
地域の方々と

実は上越入りする前、JICA東京の研修センターで「対話の仕方」について練習を重ねてきました。

地域コミュニティに外から関わる人にとって、地域の人どう話し、何を聞くかはとても大切な事です。地域を知るための一つの方法であり、同時に相手との信頼関係を築いていくためにも重要です。

・状況や相手によって回答の異なる「認識・考え」を聞くことを避けて、「事実」を聞いていくこと。
・対話者の話したいことを話してもらうようにして、相手の琴線に触れるポイントを探し出すこと。

こういった事に気をつけながら、上越ではご協力頂いた皆さんとお話させて頂きました。


2日目の午後は、冬の欠かせない仕事の一つ「雪ほり」を体験させて頂きました、
IMG_5777_640.jpg
かんじきやスノーシューを履いて、スノーダンプを持って雪ほりへ。

IMG_5781_640.jpg
30分ほどの作業で皆、息はきれぎれになって汗びっしょり。
お話を伺った地域の方は、なんと、1日4時間位は雪ほりされているとの事でした!

IMG_5804_640.jpg
最後の夜は、恒例の発表会&宴会になりましたビール
今年も研修員に会うのを楽しみにして下さっている地域の方が集まって下さり、本当に楽しい夜になりました。かみえちごさん、お世話になった地域の皆さん、本当にどうもありがとうございました。

上越訪問を終えての研修員の感想を少しご紹介します。

「雪とともにどう暮らし、生きているのか知っていくのはとても興味深かったです。経験から自分たちで作り出した道具や技術を用いて、雪のある冬を過ごされていました。地域をもっと良く知るためには、地域の人ともっと話し、一緒に食事をし、一緒に寝る、そして地域の方の話に耳を傾ける必要があると思いました。個人的には、買い物代行の配達に同行できたことがとても幸せでした。地域のお年寄りと若者が、お互いにとても思いやりがありますね。ジョセフ(バヌアツ)」

「この地域の皆さんは、とても強い社会的な連帯感がありますね。伝統、文化、価値、関心が共有できる小さな人口単位での連帯感は大切だと思いました。また、地域の自信を生み出す大切さも今回教わりました。かみえちごさんは内部と外部の仲介者となっていますね。地域づくりを促進していくには、内部者と外部者をつなく存在が必要だと分かりました。サミュエル(シエラレオネ)」


◇保土ヶ谷区訪問

上越から戻った後、研修最後の訪問地は横浜市保土ヶ谷区役所でした。
保土ヶ谷区地域振興課の生涯学習支援の取り組み、「はぐくみ塾」の活動を紹介して頂きました。

はぐくみ塾は、住民が自分たちの地域の課題解決に取り組んでいけるよう、生涯学習のスキームを使ってグループ活動の育成と支援を行っているものです。

IMG_5815_640.jpg
お邪魔した日はちょうど、はぐくみ塾の開催日でした。
活動の様子を後ろから見学させてもらいます。外国人12名がずらずらと並んで見学させてもらったので、はぐくみ塾の生徒さんはさぞかし驚かれたことと思います・・。

この日は、横浜国立大学教育人間科学部 有元典文教授が講師となり、「はぐくみ塾の活動をPRするCMを作ってみる」という内容で講座が行われていました。

IMG_5825_640.jpg
研修員たちもCM作りを体験させてもらいました!

「はぐくみ塾にぜひ参加しませんか」
「ボランティアは楽しいよ、ぜひ一緒に!」
そんなメッセージを形にしてみました。

IMG_5828_640.jpg
自分たちの作ったCM、その場で有元教授が編集して見せてくれました♪


研修員の中には活動をPRする方法としてのCM作りに関心を持ち、国に帰ったら自分の活動に取り入れてみるという人もおりましたわーい(嬉しい顔)

保土ヶ谷区役所の職員さん、はぐくみ塾の皆さん、どうもありがとうございました!


◇最後の1週間

あいあいネットの自主企画「対話型ファシリテーションセミナー実践スペシャル」とのコラボ企画!

IMG_5868_640.jpg
あいあいネットの講座で対話型ファシリテーションの基礎を学んだ日本人の方と、一緒になって対話の練習をしました。

お題@「相手の持っているものについて尋ねる」
お題A「最近困っている事について聞く。相手が解決のヒントをつかめるよう尋ねてみる。」

3人ずつグループになり(聞き手、話し手、オブザーバー)これらのお題について練習しました。

研修員は「楽しくて良い練習になった」「もっとやりたかった」「一緒に練習した日本人と外に行ったりもしたかった」と、時間の足りなさを指摘もされましたが、みなこの機会を喜んでくれたようです。


そして最後は、日本で学んだことを国に帰ってどう生かすのか、それぞれアクションプランを立てました。今回は仕事として何をするかに加え、個人のスキルアップ計画(個人アクションプラン)も立ててもらいました。

IMG_5882_640.jpg
個人アクションプランの発表をする、バヌアツのタリさん

「自分の所は新しく住み始めた人が多い地域なので、地域の人と一緒にあるもの探しをやりたい。」

「市場にある店に通い、その店の人と信頼関係を築いた上で、その人が困っている事を解決する手助けをしたい(個人のアクションプラン)」

アクションプランは12人様々。それぞれがどう実行するのか直接見ることができなくて残念ですが、彼らはアクションプランの進捗状況を5月10日までに報告することになっています。

IMG_5888_640.jpg
そして、約1か月の研修を終えて。2月5日に閉講式を迎えました。
JICAから修了証をそれぞれ頂きます。

生活様式、食事、気候などが自分の国と異なる場所で、また家族や友人もいない中で1か月研修を受けるのは大変なことだと思いますが今回は誰ひとり、一度もセッションを休むことなく終えることができました。

ホームシックになりそうな彼らの支えになったのは、日本の各地で出会った皆さまでした。お世話になった皆さま、本当にどうもありがとうございました!



posted by あいあいネット at 12:06 | 神奈川 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 地域から学ぶ研修事業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/324342844

この記事へのトラックバック