2010年10月27日

「ウガンダ北部地域地方行政」研修



9月13日から10月8日にかけて、あいあいネットは、JICAの研修員受け入れ事業(国別)の一つである「ウガンダ北部地域地方行政」の事業委託を受けました。今回はウガンダ国内の内閣府や北部地域の県庁などで働く公務員を中心に、総勢14名が参加しました。研修参加者は、男性が13名に対して女性1名と男性の比率が非常に高く、また公務員ということもあり、比較的年齢層も高かったように感じます。

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(写真1:研修の様子)

今回の研修の目的は、ウガンダの行政に携わる彼ら研修員たちが住民と協働した行政システムの構築を目指すことにあります。最初の1週間は、JICA東京の研修センターでワークショップが行われ、彼らはお互いの課題を共有し、コミュニティついての理解を深めました。その中でも、今回は研修員たちが全員同じ国同士ということもあり、毎回のグループディスカッションはとても白熱した議論が交わされていたように感じます。

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(写真2:グループディスカッションの様子)

その後、彼らは最初のフィールドワーク先となる熊本県水俣市を訪れました。この水俣市では、水俣病患者に関わる問題の解決に力を注ぎ、また水俣病についての調査や啓発の分野でも活躍されている財団法人水俣病センター相思社(http://www.soshisha.org/)の皆さんのご協力の下、住民や市役所職員などから水俣病の歴史と経験を見聞きしました。また、当時水俣病によってばらばらになった住民との絆を取り戻すべく「もやい直し」を提唱し、地域再生や環境との融和に努めた元水俣市市長の吉井正澄氏からお話を聞く機会もありました。

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(写真3:相思社集会棟でのワークショップ)

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(写真4:吉井氏のお話を聞く研修員たち)

そして、このフィールドワークの期間中には、「環境創造みなまた推進事業」などを通じて地域再生に携わり、また「地元学」の第一人者である元市役所職員の吉本哲郎氏(地元学ネットワーク主宰 http://jimotogaku.org/)のお話を聞く機会もあり、実際に吉本氏の案内の下、研修員たちは水俣市大川で「あるもの探し」を実践しました。そして、このフィールドワークの最後には、彼らによる水俣市大川の「あるもの探し」の発表会も行われました。

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(写真5:吉本氏の講義)

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(写真6:水俣市を歩く研修員たち)

その後JICA東京に戻り研修の振り返りやファシリテーションに関するワークショップを行い、次に彼らは京都へ向かいました。ここでは、龍谷大学の斎藤文彦先生のご協力の下、京都府や亀山市の事例を見聞きし、自治体の人材育成や住民との協働、自治会によるセーフコミュニティの取り組みなどについて学びました。

研修全体の最後にはアクションプランの発表会が行われ、彼らは帰国後住民やコミュニティを視野に含めた行政をどのように行っていくかについて発表しました。

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(写真7:発表会の様子)

今回の研修では、研修員たちは熊本県水俣市と京都府亀岡市の2つのフィールドを訪問することができ、そこで「行政と住民の協働」、「地元学」、「行政におけるリーダーシップ」、「コミュニティにおける自治会の役割」など多くの発見がありました。これらの発見は彼らのアクションプランにも反映されており、発表会に参加した関係者の方々からは、帰国後の彼らの活躍に期待する声が多く挙げられていました。
posted by あいあいネット at 10:49 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 地域から学ぶ研修事業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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