
まず今回は、この西バリプロジェクトについて、簡単に説明させていただきます。
この地域では、近年現金収入を増やし、生活向上を図るために国立公園に立ち入り、違法伐採や密漁に関わる住民が増えており、西部バリ国立公園では対応に困っています。こうした中、あいあいネットは、国立公園と周辺の村々が共存し、生計向上と自然保護のために協働していくための関係作りを促進する活動を2007年7月から開始しました。

まず、これまでにあいあいネットは、国立公園の現場職員から成るプロジェクトチーム(チーム9)を対象に、「村人とのパートナーシップ作り」「観察と仮説作り」「インタビューと仮説の検証」「コミュニティに根ざした村の課題分析」等についてファシリテーション研修を行ってきました。また、この研修では、あいあいネットに協力するインドネシアのNGOリーダーたちにもファシリテーターやリソースパーソンとして積極的に関わってもらっています。

そして、プロジェクトのこれまでの成果としては、
・国立公園職員が、コミュニティファシリテーターとしての基本的な考え方を身につけることができた
・コミュニティの人々と対等な関係を作り、事実を基に課題を分析する手法を身につけることができた
・対象となる一つの村の現状を把握し、課題を抽出することができた
などが挙げられます。
