2009年06月11日

中スラウェシを訪問:「いりあい交流」映像+絵描きチーム編



「いりあい交流」の増田です。
5月15日から10日間あまりインドネシア・中スラウェシを訪問してきました。遅ればせながら、先日の中スラウェシ訪問の様子をお伝えします。
(高田さんによる、報告会((6月5日開催))についての投稿が先になってしまいました、、、)

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「いりあい交流」では、2007年10月よりトヨタ財団の助成をいただきながら、映像記録の共同制作を軸としたトンプの暮らしについての学びあいに取り組んできました。そして、これまで映像記録の経験の長い澤幡正範さんを交えながら、中スラウェシの街(パル)で映像制作を手がける若者とトンプの方々とともにトンプの暮らしを記録してきました。

そのなかで澤幡さんから一つの提案をいただきました。
それは、映像だけでは描ききれないものがあり、例えば文章や写真で互いに補うことができるけれども、そこにイラストを加えてみてはどうか、というものでした。

そこで、澤幡さんがご紹介くださったのが、岩井友子さんです。
岩井さんはイラストレーターで、これまでアイヌや岐阜・白川郷に通いながら、暮らしの風景や民具・建築を描かれてこられました。また、年配の方々の聞き取りや資料を手がかりにして、かつての風景を描き出すという「聞き描き」にも取り組まれています。そこで、中スラウェシに一緒に出かけ、トンプを描いていただこう、とお願いしたのでした。

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颯爽とスケッチを描く岩井さん


また、パルのNGO「バンタヤ」にはイラストを表現手段としているメンバーもいます。彼らと岩井さんが出会えば、お互いに刺激しあい、新しい展開が生まれるかもしれません。

こうして、今回、澤幡さんと岩井さん、そして「あいあいネット」事務局からは島上さんと増田が中スラウェシを訪問するに至ったのでした。
今回の目的は、他にもあります。

前回の訪問(2009年1月)では焼畑での播種の作業を記録しましたが、その焼畑がそろそろ収穫の時期を迎えそうとのこと。そこで、収穫の様子を記録するが第二の目的。

また、ちょうど拓いた焼畑への火入れも見られそうだという連絡もあり(収穫の脇で火入れ??トンプの農耕暦については、あいかわらず謎が多いです、、、)、火入れ作業についてももう一度見ることができれば、と期待。


それでは、今回の訪問はいかにいかに。

■日本出発(5/15)
夕方にパリ/デンパサール着。岩井さんにとって東南アジアへの旅行は今回が初めて。にもかかわらず、いきなり中スラウェシ、それもトンプに向かうことになるとは、、、。

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バリの裏道をちょいと散策


■パル到着(5/16)
飛行機の都合で、バリからはスラバヤ経由でパルに向かうことに。スラバヤの空港ではトランジットのために5時間も滞在。パルに着いたのは、夜10時過ぎ。4人ともすっかりヘロヘロ。

■打ち合わせ(5/17-18)
「バンタヤ」事務局で、パルの仲間と再開。岩井さんを紹介し、パルの絵描きチームのジャックくん、キキくんたちと顔合わせ。さっそく映像づくりのこと、トンプ訪問のことなどの打ち合わせに入る。

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中央で黒い帽子をかぶっているいるのがジャックくん


なんと、パパ・ジャニ、ママ・ジャニ、パパ・ラコがトンプから下りてきてくださり、焼畑の一連のプロセスでの作業や儀礼について解説を乞う。
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前々回の訪問で記録した「ノカト(伐開の儀礼)」を観ながら解説をしていただくも、ますます謎は深まるばかり。「『7』の慣習をする家と、『9』の慣習をする家があってなあ、、」「???」。トンプの慣習や儀礼はあまりに奥深すぎる、、、。
全体を細部にわたって理解するのは断念し、焼畑のプロセスで重要な作業・儀礼、これまで記録したものについて、しっかりと理解しようという方針に変更。


18日午後は、トンプ行きに備えて買い出し。

■トンプへ(5/19)
前回の訪問時にはトンプの中程まで車道が開かれていましたが、道はトンプ内のパサングラハアン集落まで開通。乗合い自動車運転手の経験もあるダフィットの運転で、トンプへの道を進む。じつに快適な道程ですが、なんとも味気なくなりました、、。

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ちょうど小学校から下校途中の子どもたちと遭遇。いっしょにカリンジュ集落へ。荷物を運んでくれました。

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パパ・ジャニ、ママ・ジャニの孫、セラ。竹馬乗りを披露。

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カリンジュの集会所の下に完成していた中学校/小学校の新校舎。
しかし、先生の姿は、、、。

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集落まわりを散策。山肌には火を入れたばかりの畑があちらこちらに。けれども一行が到着する2日前に雨が降ってしまい、今回の滞在中に火入れ作業に遭遇できる可能性は少なくなってしまいました。残念。

晩、灯油ランプの明かりをたよりに、この日に見聞きしたことをノートに描いていく岩井さん。滞在中、ちょっとした時間があると、ノートを開いて描かれていました。さすがです。
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明日から、いよいよ映像チーム、絵描きチーム、文章チームに分かれて作業開始。
つづきは次回に、乞うご期待。
(文・写真:増田 和也)



posted by あいあいネット at 16:13 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | いりあい交流 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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