入会研究で知られるマーガレット・マッキーン(Margaret A. Mckean)さんが日本の入会をテーマとしたセッションを企画することになり、室田武さん(同志社大学)、三俣学さん(兵庫県立大学)をはじめとする日本のコモンズ研究者の方々に混じって、「いりあい交流」の実践経験を報告してきました。

街角でおしゃべりするマッキーンさんと三俣さん
この学会、1984年に設立され、1990年から1〜2年おきに大会を開いていて、今年で12回目。今年は70カ国あまりから、600人近くが集まったそうです。5日間、11ものセッションが同時並行。膨大な報告数(500くらいはあったと思う・・)、多岐にわたるトピック(なんでもかんでも「コモンズ」の感もあり・・)、慣れない英語にやや消耗気味ではありましたが、世界各地からの人々に出会えたのは刺激的でした(報告の大部分はこちらで公開されています)。
私にとっては初イギリス・初ヨーロッパ。
隅々まで綺麗に整えられた公園や街並みに、ゴチャゴチャッとしたアジアの活気・喧騒が懐かしくもなりましたが、歴史を感じさせる建物というのは、やっぱりどこか安心感、温かみを感じますね。(微妙に柱がゆがんでいたとしても・・・)

「この家は築150年・・・」とか、
「うちの家族はローマ人征服時代にここに来たのよね」とか、
そんな会話が当たり前のように出てきて、物事をみる時間軸の長さ、歴史を受け継いでいるという意識の強さが印象的でした。
日本に戻り、日常を振り返ると、身の回りのモノの寿命の短さにちょっと愕然としてしまいします(家も家具も電化製品も・・。昔のほうが、モノの命は長かったんじゃないのかなぁ)。
フローではなく、ストックの豊かさをもっと大切にしたい、と思えてきます。
冒頭の話題へのこじつけじゃあありませんが、そうしたストック(時代を超えて受け継ぎたいもの)の豊かさを支える・可能にするのが、コモンズ(いりあい・よりあい)といえるのかもしれないですね。(しまがみ)


